手続補正の内容について

先日から読んでいる特許明細に手続補正がついていたので、どの部分に修正が入ったのかを確認しました。

【手続補正の内容】
 ① ×現合金 ⇒ 〇銀合金 
 ② ×感光醸造 ⇒〇環状構造 
 ③ ×図の番号との対応
 ④ ×ポリアルキレンイミンは、炭素数が2~8のものが好ましく 
    ⇒ 〇ポリアルキレンイミンは、モノマー単位の炭素数が2~8のものが好ましく
 ⑤ ×ポリエチレンイミン ⇒ 〇ポリアルキレンイミン 
 ⑥ ×陽極と陰極 ⇒ 〇正極と負極

どういった理由での修正なのかを考えました。

①タイプミス。他の個所で「銀合金」が何度か出ていたので用語の統一を確認する必要がある。

②タイプミス。使用するポリアルキレンイミは直鎖状でも枝分かれしていても環状構造でもよい、という文脈で出てきたので、環状構造でないとおかしい、とすぐ気づかないといけない。

③図面の番号との不一致。丹念に図面と突き合わせて読む必要がある。

④ポリマーなのに炭素数が2~8では少なすぎるので、モノマーの炭素数であると気づかないといけない。

⑤上記項目で炭素数2~8のものを例に挙げているので、エチレンに限定せず、それを包括したアルキレンにしないと辻褄が合わない。

⑥不明確な用語の訂正
以下はWikipediaからの引用ですが、
陽極、陰極の用語は、電流の方向(酸化・還元の方向)による(アノード、カソードの直訳)とする流儀と、電位の高低による流儀があり、混乱している。これに対して、正極(せいきょく、positive electrode)、負極(ふきょく、negative electrode)の用語は、電位の高い/低いの区別として定着している。

陽極・陰極は定義にぶれがあるようなので使わない方が無難なのかもしれません。
岡野の化学で電池・電気分解の話が出てきたらもう一度確認します。

内容としては言われれば確かにそうだと思える程度のものでしたが、初見で読んだ段階で「これは違う」と指摘できるように、あるいは自分が翻訳するようになったときにこういった間違いをしないように、ならなければいけません。
他にも明細書を読んでいて気付いたミスがあればミスのチェックポイントとしてノートにまとめていき、どのようにミスを防ぐか方法を考えていきます。

6/14(金) 学習時間:6H
・岡野の化学(122)
・金属の熱処理について
課題)
・アニールについて調べていたところ、金属・樹脂・半導体ではそれぞれ異なる方法や目的があるようだと気づいたので、個々に調べる。
・金属の状態図の見方を理解する。

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うずら
〈レバレッジ特許翻訳講座16期生〉 翻訳とは無関係の会社員生活を送っていたが、30歳になったのを機に「これが最後の進路選択のチャンス」と考え直し、文系出身・翻訳未経験から特許翻訳者への険しい道を進むことを決意。